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アイスランド産ラムのこと=料理は世界のレンズー

こんにちは。
板橋・自然派ワインとフレンチ「Bistroむじか」です。

料理は世界のレンズです。

すべての料理から、土地の気候や歴史、人々の暮らしを見ることができる。
だから料理を作るとき、味だけではなく、背景やストーリーや想いを届けたい。

アイスランド産のラムのローストも、そんな料理です。

でも、
このアイスランド産のラムってあまり知られていませんね。
なのでちょっと背景を。

アイスランドは、火山があり、氷河があり、温泉があり、強い風が吹き続ける自然がいっぱいの北欧の国です。
人間にとっては厳しい環境ですが、羊にとっては驚くほど豊かな場所。
そして人口より羊の数がほぼ同じか多いなんて言われたりも。。。

そんなアイスランドでは春に産まれた羊たちを大自然の中で放牧します。
羊たちは山を歩き回り野草や苔など、その土地に生えるものを自由に食べ、時には海風を浴びながら夏を過ごし秋になると行われる「レッティル」というお祭までのびのび育ちます。

レッティルはアイスランドではすごく大切なお祭り。
山中で自由に過ごしていた何千頭もの羊を、人々が馬や牧羊犬と一緒に集め囲いへ導き
農家さん達は耳につけられた印を頼りに、「これはうちの羊だ」とそれぞれの農場に連れて帰る。

そんな季節の変わり目を祝う地域のお祭り。
羊を集めることだけが目的ではなくみんなで季節を感じ一年の節目を祝う。

このように食文化というものは、料理だけでは語りきれない。
その料理の持つ背景までひっくるめて食文化だといつも思っています。

私たちは料理を評価するとき、つい味だけを比べてしまいます。
「柔らかい」
「臭みがない」
「ジューシーだ」
みたいな。

もちろん、それは大切。
入り口ですからね。

でも、本当にその食事を豊かにしているのは、その料理の持つ物語。

なぜ放牧で育てるのか?
羊はどんなものを食べているのか?
レッティルという行事の意味は?。

そんな背景に想いを馳せると、
目の前の料理は美味しさ選手権」から抜け出します。

料理って舌だけで食べるものじゃありません。
味覚・視覚・聴覚・嗅覚・触覚。
そして時には、想像力も使います。

だからいつも「料理や食事だけは5感を全部使う」と言っています。
作るときに至っては六感まで使ってます。

だからBistroむじかでは、「料理は世界のレンズ」という考えを大切にしています。

料理は、世界を知るための入口。

ワインも同じです。

その土地の気候や、生産者の考え方、その国の文化がその一杯に詰まっています。

そして料理を食べることは、旅をすることにも少し似ています。
一皿の料理が、まだ見たことのない景色を見せ知らなかった世界へ連れて行ってくれることがあります。

パスポートもビザもいらない。

私は、そんな瞬間こそが料理の素晴らしいところだと思います。

今回のアイスランド産ラムも、そんな旅の入口です。
「どこでもドア」だと思ってぜひ扉を開けてみてください。
北の島を吹き抜ける風

短い夏

自由に歩き回る羊

そして秋になると人々が集まり、笑顔で羊を迎え入れるレッティル。

そんな風景を思い浮かべながら味わっていただけたら、
「ラムを食べる」と言う食事の時間が
きっと今までよりも美味しく・楽しくて・豊かな時間になりますよ。

料理は、お腹を満たすものでもあります。
でもそれだけではもったいない。
知れば知るほど、世界は面白い。
だから、料理はその世界を映すレンズであり好奇心の扉なんです。

もし今夜、そんな時間と体験をしたくなったら。。。

お気に入りのお店に行ってみてください。

板橋の小さなビストロ「Bistroむじか」でもそんな料理と時間をご用意してお待ちしております。