「ケイジャン」ってなんだ?

こんにちは。
東京・板橋「BIstroむじか」の伊藤です。
今回は料理人らしく
料理に関する事を書いてみました。
たまにお店で使うミックススパイスがあります。
それは「ケイジャンスパイス」。
スパイシーですが辛味は無いミックススパイスで
私は7〜8種類を混ぜて作ります。
元々15種類くらいのスパイスを混ぜて作るレシピでしたが
あってもなくてもほとんど変わらないなぁ
なんてスパイスを外していって今の形になっています。
ケイジャンスパイスは
アメリカ南部ルイジアナ州が発祥と言われ
メキシコ料理とアメリカ南部の料理が融合した
=TexMex(テクスメクス)=
と言われる料理などに使われている
印象がありますね。
さて、
ここでなんで「ケイジャン」ってナニ?
と言う疑問が湧きませんか?
湧きますよね。
ケイジャンという呼び名はカナダからルイジアナに
移住して来たフランス系アメリカ人の事。
その祖先は「アカディア人」と呼ばれる
17世紀にフランスからカナダのノバスコシア地方に
移住した人たちの事だそうです。
「アカディア人」と呼ばれる理由は
この移住民が
この地を「アカディア」と呼んだから。
「アカディア」の語源は
ギリシャ語で「理想郷」を意味する
「アルカディア」。
ほぉ、キャプテンハーロックの船
「アルカディア号」はそういう意味だったのか。
(作ったのはトチロー)

このアカディアの英語発音が変化して「ケイジャン」になりました。
発音をカタカナで書くと『Acadia』は『アケイディア』。
「アケイディアン」→「ケイジャン」ですかね。
アカディア人は18世紀中頃にイギリスとフランスの戦争によって、
強制的にカナダから追放され、
その一部がアメリカ南部のルイジアナ州に移住しました。
そのルイジアナに移住したアカディア人が
独自に発展させた文化を=ケイジャン=と呼ぶ様になったと言われています 。
ここでまた一つ疑問が生まれました。
=ケイジャンスパイス=ってちょっとオリエンタルな香りがするんですよね。
アメリカ南部の物ではなく中東やアフリカの香り。
なんで???
あのオリエンタルな香りを醸し出しているのはおそらくクミン。
でもクミンって東洋や北アフリカ、ヨーロッパだと地中海の東側が主な生産地。
ペルーあたりでも取れるそうですが。
アカディア人の多くはノルマンディーやブルターニュといった
北フランスからの移住者だった事を考えると『なぜオリエンタル?』
で、さらに調べてみるとルイジアナに定住したアカディア人が
徐々に自分たちの好みに合うようにスパイスやハーブをブレンドしていった結果、
今のケイジャン料理やスパイスが出来上がったそうです。
まぁアフリカ系の奴隷などを連れている人もいたでしょうしね。
と言うことなので、
元々この味わいがあったものではなく
移住した人たちの文化が他の文化と混ざりながら出来た物なんでしょうね。
様々な文化が混ざり合いながら出来た
新しい文化だっと言うわけです。
こうやって色々調べてみると面白いですね。
ちょっとした疑問からどんどん広がって行く。
まだまだ気になる事だらけ。
とは言え、
ケイジャンについては一段落。
まだまだ興味は尽きませんが。。。
と思いきや
ルイジアナには「ケイジャン」とは少し違う
同じフランス系移民がベースになっている
「クレオール」と言う文化・料理があります。
違いが気になる。。
調べよっと。
長文お読み頂きありがとうございました。