夜のコラム『頭、カチ割ったろか〜』
こんばんは。板橋=自然派ワインとフレンチ「Bistroむじか」=です。
夜に書いてみました。
今日のお話は料理を作る際のヒントになるかもしれません。
昨日の営業で「フォアグラのポワレ 桃のソースアルビュフォラ」
についてこんな質問をいただきました。
「どうやってこの料理思いついたんですか?」って。
そうか〜
そういう風に感じてもらえるんだなぁ
と思いながらも明確な答えは出てこなくて
「なんとなく」
と言いそうになりましたがかっこ悪いので
「迸る才能が溢れ出てしまって・・・」となんとなくすごそうな一声で逃げ切りました。
実際には才能など関係なくロジックのようなものはあるんですがすぐには言葉に出てこなかったんですよね。
と、言うことで言語化に挑戦。
まず食材から
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フォアグラ
とりむね肉
もも
ここからソース
ノイリープラット(発酵させた白ワインに色々なハーブを入れて作った甘味のあるワインです)
白ワイン
エシャロット
塩
レモン汁
辛くない唐辛子
しろコショウ
鳥の骨で作った出汁(フォン)
生クリーム
バター
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以上です。
まずソースに関してはソースアルビュフォラと言う定番ソースなので細かい説明はなし。
押さえておくのはその味わい。甘さのあるクリーム系ソースです。
フォアグラと甘い食材は鉄板の組合せ。
フォアグラ自体に甘さがありますからね。
ここで出てくるのが桃。
これは「なんで桃なの?」と考えてみたんですが『桃がそこにあったから。』!
そこに山があったからみたいでかっこいい。
本当はただ季節の食材を合わせたかった。そして目に入ったのが桃だった。
それだけ。
そもそもこの料理の起点はフォアグラではなく「桃」でしたから。
「桃を使って何か作れないかな〜」と思った時に思いついたのがフォアグラだったので。
「とりむね」はこないだの講習会で
フォアグラ+鶏むねの組み合わせを体験して美味しかったから。
皿の上にさっぱりした食材があると安心しますよね。
まぁそう言うことです。
何と何が合うか?と言うは経験でしか培うのですが経験値が上がると推測が可能になります。
(外しますけど)
そしてゴールのイメージに向かって地図を書きます。
もちろん地図通りに進むことばかりではありませんし、寄り道や別の道を探します。
たまに面白い発見があるんですよね。
う〜〜ん、頭の中を書いてみましたが伝わりましたか?
人の思考って可視化出来たら面白そうですよね。
モニターに映せたりケーブルで繋げることができたら面白そう。
考えている事に興味があるのではなくその思考に至るまでの過程が見たい。
そんな「頭の中の可視化」を表現した言葉に
「ざん切り頭を叩いてみれば文明開花の音がする」と言う言葉がありますね。
ちなみにこの言葉の私の解釈をイラストにすると
「誰かの頭を真っ二つに割ってみたら、頭の中から西洋の街並みを表現したジオラマが出てきた!」
です。
よく読むと「叩く」なので「真っ二つに割る」とは
なかなかの乖離がありますが頭の中を表現すると言う点で言えば同じ。
あれ?同じですよね???
違います?
まぁいっか。
長くなってきたのでこの辺りで。
料理作りの参考になれば幸いです。
ではまた!
お読みいただきありがとうございました!
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